- 都会で暮らしてみたい
- 東京は怖いところ?
- 田舎にいても楽しいことがない……
2023年に入り、コロナもだいぶ落ち着いてきました。
コロナで上京を諦めたけど、今なら行けるのでは?
このように考え始めた人も多いのではないでしょうか。
広島の田舎町出身の筆者は、以前東京に住んでいました。
2017年に東京から地元に戻りましたが、2023年4月からまた東京で暮らします。
「都会で暮らしてみたい」と思っても、身近に都会で暮らした経験のある人がいないと、実際の生活を想像できません。
そんな方に「田舎から東京へ出た経験者」が都会で暮らすとどんなメリット・デメリットがあるのかをお伝えします。
メリット |
日本の中心にいると実感する 都会で暮らせば海外旅行も怖くない 日本全国、世界の食べ物まで食べられる イベントが多いので飽きない |
デメリット |
家賃が高い 満員電車は想像以上に疲れる 遊ぶためにはお金がいる 家族に会う機会が減る |
- 東京での暮らしが気になる
- 都会に出てみたいけど不安がいっぱい
- 田舎者コンプレックスがある
- 30代 男性 会社員
- 一級建築士
- 都会に憧れて東京へ上京
- 30歳を機に地元広島へ帰る
- 転勤により2度目の東京生活を送る
東京に住んでよかったこと:メリット
東京へ出てみたいけど、不安の方が大きい……
都会で生活することに対して不安を持つ人は多いかもしれませんが、経験者としては「勇気を出して田舎から東京に出てよかった!」と心から思っています。
以下で東京に出るメリットを紹介します。
日本の中心にいると実感する
朝のニュースも昼のワイドショーも、ほとんどが東京のことを話しています。
田舎に住んでいた頃は「いいなー」という憧れの気持ちと、「自分には関係ないな」と冷めた気持ちで見ていました。
しかし東京に住んでみると「お!ここ今度行ってみよう!」とか、「この間行ったところの近くだ!行ってみればよかった!」とテレビの話題がグッと身近に感じられます。
やはり日本の経済の中心は東京です。
公共交通機関の乗り方に慣れる:海外旅行に行っても安心
都会は公共交通機関が充実しています。
電車、地下鉄、バスを利用すればどこにだって行けちゃいます。車なんて必要ありません。
この生活に慣れるメリットは、海外旅行でも活かせます。
海外旅行に行って「東京に住んでてよかった」と思った話
筆者がヨーロッパ旅行へ行った時も、地下鉄やバスを利用して移動しました。
初めての場所、しかも海外での公共交通機関の利用は不安がありますが、乗り方は基本的に日本と一緒。あまり苦労せずに移動できました。
田舎暮らししか経験していない自分が海外旅行に行っていたら、「切符はどこで買って、電車にはどう乗るの?」とかなり困惑していたはずです。
日本全国、世界中の食べ物が食べられる
東京には
- 地方の食べ物を提供する居酒屋
- 日本全国のアンテナショップ
- 世界中の飲食店
などが出店しているので、日本全国、世界の食べ物が食べられます。
東京なら「沖縄のソーキそば」も「北海道のジンギスカン」も、食べたいと思えば食べられます。
「どうせ食べるなら本場で!」と思う気持ちもわかりますが、おいしいものが身近にあって困ることは一つもありません。
イベントが多いので飽きない
東京には
- 音楽ライブ
- お笑いライブ
- 展覧会
など、音楽もお笑いも芸術も、多くのイベントが毎日のように開催されています。
これだけイベントがあれば「休日はすることも、行くところもない」なんてことはありません。
多趣味な人はやりたいことが多すぎて、時間の使い方に困ってしまうでしょう。
芸能人が身近に感じられる
ごくまれに街中でロケやドラマの撮影に遭遇することがあります。
プライベートの芸能人にもばったり会うことも。
田舎で暮らしていると「芸能人なんて本当にいるの?」と遠い存在でしたが、自分と同じ空間にいると思うだけでテレビやYouTubeを見るのがより楽しく、身近に感じられます。
東京に住んで後悔したこと:デメリット
東京暮らしは想像以上に大変なこともあれば、田舎で暮らしていたときには予想していなかったこともありました。
以下で紹介します。
家賃が高い
誰もがわかっていると思いますが、都会の家賃は非常に高いです。
東京都江東区扇橋 | 東京都渋谷区笹塚 | 広島県広島市 | |
---|---|---|---|
家賃 | 89,000円 | 58,000円 | 35,000円 |
間取り | 1K (6帖) | 1K (5.3帖) | 1K (7.5帖) |
備考 | ・風呂トイレ別 | ・風呂トイレ同じ ・クローゼットなし ・エレベーターなし | ・風呂トイレ別 ・インターネット無料 |
上の表は、私がこれまで住んできたマンションの家賃です。
間取りはすべて1Kですが、住む場所によってかなりの差があります。
東京に住んでいた中で一番高かったのが8万9,000円。
風呂トイレ同じ、クローゼットなしなど、妥協点を増やせば23区内でも5万8,000円程度で住めました。
広島なら同じような部屋が3万5,000円で住めるので、東京の家賃がいかに高いかがわかります。
満員電車は想像以上に疲れる
東京に住むなら、満員電車での通勤を覚悟しなければなりません。
ぎゅうぎゅうの状態で電車に乗ることは、想像以上にストレスだし疲れます。
これは朝の通勤ラッシュが一番すごいですが、帰りのラッシュ時間や、終電もかなり混みます。
満員電車を避ける方法もこちら⇩で紹介しています。
遊ぶためにはお金がいる
当然のことですが、遊びに行くのも、おいしいものを食べるのもお金がかかります。
おしゃれで人気のある場所ほど高額なことが多いです。
東京で楽しく過ごすには、稼ぐ力も必要だね!
家族に会う機会が減る
東京から地元のまでの距離にもよりますが、だんだんと帰省する回数は減っていきます。
例えば1年に1回帰省するとします。これを読んでいるあなたの両親があと50年生きるとすれば、あと50回しか会えないことになります。
家族のことが好きな方にとっては大きなデメリット。機会があれば帰って親孝行しておきましょう。
東京⇄広島だと飛行機なら1時間20分ですが、新幹線だと4時間。飛行機なんて高くて乗れないし、夜行バスで帰ってました。
都会に出たいあなたにアドバイス
家賃はできるだけ安いところに住む
都会で一人暮らしをするとなると、テンションも上がっていい部屋に住みたくなります。
- 23区内の便利な立地
- 友達を呼びたいから広い部屋
- コンクリートの綺麗でおしゃれなマンション
こんな風に東京でのキラキラした生活に夢が広がりますが、家賃はとにかく抑えるようにしましょう。
まず友達を家に呼ぶことはないし、基本的に家はご飯を食べて寝るだけの場所です。
家賃を抑えれば、遊びに行くお金も増えます。
住む場所は慎重に選びましょう。
筆者は上京時にテンション上がって家賃の高いマンションに住んで後悔しました。住む場所はよーく考えよう!
家賃は高いけど給料も高い
都会は家賃が高くて生活費がかかりますが、そのぶん給料も高いです。
家賃を調べるとビビりますが、お金を稼ぐ力さえあれば都会は楽しい遊び場になります。
都道府県 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
東京都 | 557 | 619 | 467 |
神奈川県 | 475 | 511 | 427 |
大阪府 | 434 | 473 | 388 |
広島県 | 357 | 384 | 311 |
沖縄県 | 317 | 340 | 285 |
思う存分遊ぶために、たくさん稼げるよう頑張りましょう!
満員電車を避ける方法
満員電車はいくつかの方法で避けられます。
- 朝7:30~8:00の通勤ラッシュを避けて電車に乗る
- 自転車通勤する
- 会社の近くに住んで徒歩通勤する
一番おすすめなのは会社の近くに住むことですが、都心に近づくほど家賃は高くなります。
なるべくお金をかけずに満員電車を避けたいなら、通勤ラッシュ時間を避けて電車に乗るか、自転車通勤を検討しましょう。
20代で都会に出るのがおすすめ
都会に出てみて、若いうちに都会に住むのが一番楽しめそうだと思いました。
大学で都内の学校に通い、バイトでお金を食べて、友達と遊びまくる。これが私の理想とする都会での生活です。
とはいえ、社会人になってからでも遅くはありません。
思い立ったが吉日。都会に出てみたいという気持ちがあるなら、できるだけ早めに行動に移しましょう。
私は25歳のときに東京へ出ました。いいタイミングでしたが、もう少し早くてもよかったかなと思っています。
都会は田舎者の集まりだから怖くない
都会は標準語だし、みんなスマートに生きてる印象。田舎っぺはバカにされそう。
こんな風に考える方もいるかもしれません。でも、心配しなくて大丈夫。
都会には田舎から出てきた人たちがたくさんいます。
言葉がなまっている人も、頑張ってなまりを消しています。
都会なんて田舎者の集まりだと思えば、怖いものはありません。
同じ広島出身の人を見つけたときは、大きな連帯感を感じます!
帰りたくなったら地元に帰ればいい
都会に合わなかったらどうしよう?
とりあえず都会に出てみて、「自分には合わない」と思ったら地元に帰れば大丈夫。
行ってみないと自分が都会に合うのかどうかわからないでしょう。
都会に少しでも憧れがあるなら、勇気を出して都会に飛び込んでみることをオススメします。
車は持っていかない:駐車場代が高い
田舎だと車での移動が常識ですが、東京は公共交通機関が充実しているので車は必要ありません。
何より、駐車場代がめちゃくちゃ高いです。
田舎者からしたら「家賃ですか?」と思うくらいの高さ。
どうしても車が好きだから持っていきたいという場合は、都心から離れた場所に住めば駐車場代を抑えることができます。
こんな人は都会に合わない
人混みが苦手
都会は言うまでもなく人が多いです。
田舎者からしたら「祭り」レベルの人数が毎日電車に乗ったり、街中を歩いています。
人の多い場所が苦手という人には、都会暮らしは苦痛となるでしょう。
都心から離れて住めば人混みは避けられるよ。
新しいものに興味がない
都会に行く理由はグルメ、ファッション、芸術などの最先端を見るために行く人がほとんどだと思います。
このような新しい技術に興味がない人には、都会に行っても楽しめない可能性が高いです。
しかし、浅草や築地など、東京には下町の懐かしさを感じられる街もあります。
下町が好きな人は、このような街に住めば楽しめるでしょう。
新しい出会いに興味がない
夜は居酒屋やバーに行って、新しい土地での新しい出会いを探すのも都会の楽しみの一つです。
お酒を飲めなくても、好きなアーティストのイベントに行って、現地で会った人と意気投合することもあります。
知らない土地に住むと友達がいないので、新しい出会いはとても大切です。
ずっと一人でいると楽しさより寂しさの方が勝る場合があるので、新しい出会いに興味がない人は都会には向いていないかもしれません。
東京に出た理由・地元に帰った理由
田舎から都会に出る理由は人それぞれ。
なにか事情があって都会へ出る人もいるでしょうが、ほとんどの人が自分の意志で出るのではないでしょうか。
以下で、筆者が広島から東京へ出た理由を紹介します。
「都会に住んでみたかった」それだけ!
死ぬまでに一度は都会に住んでみたい!
実際、筆者が都会へ出た理由は「都会への憧れ」だけです。
広島県三原市という田舎で育った私は、大学は岡山へ行きましたが、そこもド田舎の町でした。
今なら「都会の大学を受けておけば」とも思いますが、過去は変えられません。
人生の後悔を少しでも無くすために、地元での仕事を辞めた数ヵ月後に東京へ行きました。
憧れの東京から地元に帰った理由
東京に出ても、いつかは地元へ帰るだろうな。
このように考えていた私は、30歳になった年に地元へ帰りました。
理由は以下です。
30歳というキリのいいタイミング
今このタイミングで帰らなければ、次いつ帰るタイミングが来るかわかりませんでした。
夢がある方は、ある程度で「何歳まで」という区切りをつけておくのもいいかもしれません。
両親と過ごせる時間について考えだした
「家族に会う機会が減る⇧」でも書きましたが、家族と共有できる時間は限られています。
できれば家族と過ごす時間をもっと増やしたいと思うようになりました。
当然、東京よりも地元にいた方が家族に会う時間が増えます。
特別な親孝行などはしませんが、一緒にご飯を食べて生活をする、それだけで十分幸せを感じます。
お金が減るばかりで貯まらなかった
東京へ出たときと5年後に地元へ戻る時の貯金額を比較すると、戻る時の方が残高は減っていました。
収入<支出となった理由は、
- 建築設計事務所の給料が安かった
- 一級建築士を取得するための資格学校の学費が高かった(2年で200万円)
- ライブに行き過ぎた
などがあげられます。
勉強のために使ったお金もありますが、音楽好きな私にとって東京は誘惑(ライブ)の多い街でした。
お金は減ってしまいましたが、学びも遊びもたくさんある充実した生活を送れました。
毎週のようにライブハウスに通ったことも。東京生活、楽しすぎ!
まとめ:都会に出たいと思った今がそのタイミング
- ファッション
- グルメ
- 建築
- 芸術
- 音楽
- ゲーム
どれを取っても、東京に行けば日本の最先端が集まっています。
夢や目標を持って田舎から出てきた人も多く、新しい出会いからたくさんの刺激をもらえます。
仮に夢や目標がなくても、好きなものが近くにあるというだけで楽しい毎日が送れるでしょう。
ネックとなるのは「遊ぶにはお金がいる」ということ。
趣味を惜しみなく楽しむためには「稼ぐ力」と「我慢する力」が必要です。
とはいえ、『百聞は一見にしかず』!
「都会に住んでみたい」と少しでも思っている方がいたら、私は全力で背中を押します!
合わないと思ったら地元に帰ればいいだけ!
一度切りの人生、楽しみましょう!
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