私は2017年に一級建築士免許を取得しました。
一級建築士の製図試験に受かるためにはエスキスももちろん重要ですが、製図スピードを上げることが資格取得への近道となります。
この記事では、私が実際に一級建築士試験で合格した時に実践して効果があったものを紹介します。
- 建築士の製図試験を勉強中の方
- どうしても今年資格を取りたい方
- 製図のスピードアップを図りたい方
製図スピードアップのコツ
・断面図を毎日書く
・道具にこだわる
・他人の意見を受け入れる
- 30代 男性 会社員
- 一級建築士(専門:構造)
- 東京の建築設計事務所から地元 広島の企業へ転職
- 転職で給料を1.4倍にすることに成功
製図試験の時間配分
設計製図の試験は6時間30分。
時間との戦いとなります。
時間配分はおおむね、エスキス:2時間、記述:1時間、製図:3時間、見直し:30分。
この中で日々の練習で時間を短縮しやすいのは、記述と製図。
これらの時間を短くすることで、エスキスに充てられる時間を増やすのが重要だと考えます。
以下に製図を早く仕上げるコツ、図面の完成度を上げるために大切なことを書きます。
断面図を毎日書く
断面図は毎日書いてください。
断面図に限らずですが、製図のスピードを上げる一番のコツは、とにかく何枚も書くこと。
・他の図面より書く内容が単純
・どんな設計をしても書く内容があまり変わらない
また、断面図は伏図や配置図と違って短時間で書けるため、時間がない日でも練習しやすいです。
早く書くコツは、製図板の平行定規は使わず、短い定規で書き上げること。
フリーハンドで書ける部分が多ければ多いほど良いです。
練習する際は、ただ書くだけではなく時間を計って書いてください。
昨日より今日、今日より明日のタイムが縮まるよう頑張りましょう。
目指すタイムは15分以内です。
道具にこだわる
マークテストは機械が採点しますが、製図試験の採点は人間が行います。
製図試験を採点する側になって考えると、図面を手に取ったときの完成度はとても重要です。
完成度を上げるために必要なのは、道具にこだわること。
この記事でオススメする道具は、特別高価なものではないです。
簡単に購入できるのに、取り入れるだけで製図の完成度が上がります。
何種類か実際に使ってみて、自分にあった道具を使いましょう。
シャーペン:三菱鉛筆 uni 製図用シャーペン 0.5mm
図面の完成度を上げるうえで一番重要な道具は”シャーペン”です。
図面にメリハリがつかず困っている方で、普通のシャーペンを使っている方は製図用のシャーペンを使ってみてください。
製図用のシャーペンは普通のシャーペンよりも重みがあります。
重みがあるシャーペンを使うと、自然と筆圧が上がり濃い線を引けるようになります。
重いペンを使うと手が疲れるのではと思うかもしれませんが、実際はそんな事はありませんでした。
力を入れなくても良くなるため、逆に手の疲れは少なくなります。
私のおすすめは、三菱鉛筆 uni 製図用シャーペン 0.5mmです。
シャーペンの芯:三菱鉛筆 ハイユニ替芯 0.5mm B
シャーペンの芯はできるだけたくさんの種類を試してみて、自分に合ったものを探しましょう。
私が使っていたものはBで0.5mmのシャーペン芯です。
濃さを上げすぎると定規でこすれて図面が汚くなってしまう可能性があるため、上げ過ぎには注意しましょう。
私のおすすめは、三菱鉛筆 ハイユニ替芯 0.5mm Bです。
消しゴム:プラス W AIR-IN(スティックタイプ)
消しゴムも自分に合ったものを見付けましょう。
消しやすいもの、消しカスが散らばらないものなど、消しゴムも使ってみると種類によって意外と性能が異なります。
先の細いペン型の消しゴムも、状況によっては使いやすいです。
私のおすすめは、プラス W AIR-IN(スティックタイプ)です。
他人の意見を受け入れる
資格学校に通っている方は、講師や他の生徒さんからのアドバイスを素直に聞き入れましょう。
歳を重ねると、他人の意見を受け入れるのが難しくなりがちです。
自分の意見を持つのももちろん大切ですが、試験の場合はその考えが邪魔をしてしまうことがあります。
特に講師の方は、試験に受かるための考え方を教えてくれます。
試験は実務ではありません。
一級建築士に合格するための試験なのだと割り切って、試験中だけでも受かるための考え方にシフトしましょう。
まとめ
製図スピードアップのコツ
・断面図を毎日書く
・道具にこだわる
・他人の意見を受け入れる
一級建築士免許を取得できれば、人生が大きく変わる方は多いと思います。
資格を取ることで仕事の自由度が広がり、制限なく様々な建物の設計に携われるようになります。
独立したい方、転職してキャリアアップしたい方には必須の資格です。
資格を取れれば、年収も間違いなく上がります。
資格の勉強は今年で終わらせて、仕事やプライベートを今よりさらに充実させられるよう頑張りましょう。
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